すべての悩みが小さなことに思える生き方を読んで

心ない言葉をかけられると、「イラッと」してしまうことはありませんか?

私は、ついイラッとしてしまうことがあります。感情が引きずってしまい、1日嫌な気持ちで過ごしたこともあります。感情に支配されずに、毎日を楽しく過ごしたい。悩みを解決するべく、すべての悩みが小さなことに思える生き方を読んでみました。

著者の小林弘幸さんは、順天堂大学医学部教授であり、自律神経の第1人者。プロスポーツ選手、アーティスト、文化人へのパフォーマンス向上指導にも関われている方です。

今回は、本書を読み終え、感情に支配されなくなるために役立てそうなことを、3つ紹介していきます。

 

ひとつ目は、自分の器を理解することです。これは器が大きれば良いということではありません。まず、自分の器を理解することが、自分らしい生き方ができるようになる第一歩であると思います。今息苦しさを覚えているときは、器以上の生き方をしている可能性があります。無理をした生き方を続けると病気にもなってしまいます。「自分の器にあった生き方」をすることで心の乱れも整い、人に対する態度や行動も乱れなくなります。私自身を振り返ってみると、器を超えた生き方をしていたかもしれないなと感じました。いつも心に余裕がなく「イライラ」し、今を楽しむことが出来ませんでした。器を超えた生き方を続けると、自分だけでなく周りにも心配を与えてしまいます。心にゆとりが感じないなと思うときは、自分の器にあった生き方が出来ているか、みつめてみることも大切だと思います。

 

ふたつ目は、「あなた=私」ではないということです。人は、つい自分の考えや思っていることは正しいと考えてしまいます。しかし、人それぞれ価値観が違うので、他人と考え方や行動が異なるのも当然です。しかし、「あなた=私」では、「相手と自分の考えは同じ」になり、相手が異なる考え、行動をとると、「相手が間違っている」という結論になります。この考えを知り、「ハッと」しました。私自身が「あなた=私」になっていたのです。心ない言葉をかけられた時に、私なら「こんな風には言わない」と考えてしまう癖があります。これでは、「あなた=私」の状態になってしまいます。「イラッと」するのではなく、いろいろな考え方や価値観があることを理解しなくてはなりません。また、「イラッと」する場面には深呼吸したり、笑顔でその場をやり過ごしうまく離れるのも効果がありそうです。

三つ目は、生活習慣を整えることです。本書には、いくつかの生活習慣が紹介されています。詳しくは割愛しますが、私自身も生活習慣を改善することでうまくメンタルが保ちやすくなれたと感じています。生活習慣を改善する前は、感情に支配され、睡眠がうまく取れないことがありました。良い睡眠が取れないと、自分に余裕がないのでストレスを受け流すことも難しくなります。少しのことでも「イラッと」してしまい、感情も乱れてしまいがちになります。生活習慣を改善し、交感神経と副交感神経にあった生活習慣を心がけることが、ストレスを受け流す上で一番大切だと思います。

最後に、イライラしたり、怒ったりするほど、活性酸素が増え、細胞も傷つき、病気の発症リスクを高めてしまいます。人間関係の考え方や捉え方を変え、生活習慣を整えることが、ストレスに負けない身体をつくることができると思います。原因が分からずイライラしてしまう人は、身体を壊す前に一度読んでもらえたら嬉しいです。心を整え、感情に支配されず、毎日を楽しく生きましょう!