悩みを「解決する」と「解消する」ことの違いについて

樺沢紫苑先生の言語化の魔力を読み終えて、学んだことを紹介していきたいと思います。
まずはじめに、「悩み」を解決するのではなく、できることを積みあげて解消していくことが大切だということです。
僕は、過去に仕事でメンタルに悩まされた時期があります。体調を整えて、フルタイムで再就職することができました。無事に社会復帰することはできたのですが、収入がダウンしてしまいました。
 そんな現実に
「将来のお金はどうしよう」
という不安があります。
不安を感じた時に、「もっと稼げる方法を探さなきゃいけない」と、インターネットや書籍を読み漁ることがあります。
すぐに「お金の問題」を全て解決できるはずもなく、
「見つからない」「あーダメだぁ」
と焦ってしまい、ネガティブな気持ちになり、体調も悪くなり寝込んでしまうことがあります。
樺沢先生が言語化の魔力では、「悩みの解決」ではなく、「悩みの解消」という言葉が使われています。
「解決」とは一気にゼロにするイメージですがありますが、「解消」となると、「できること」を積み上げて悩みを減じていく。原因を解決する必要はなく、やれることを、やれる範囲で、1つずつ片付けることが重要であることが紹介されています。
なぜ調子が悪くなってしまうのかと考えたときに、「お金に対する不安」をいっきに解決しようと、原因を取り除こうとしていることにまず問題がありました。
つぎに「コントロール感」で悩みは消えると言うことです。
「コントロール感」とは、どういうことかと言うと、自分自身が調節できる範囲を広げて、悩みに対するコントロール感を養っていくようなイメージの事です。
 
では、先程の「将来のお金はどうしよう」かということで考えていきたいと思います。
正直収入をいきなりアップすることは、現実問題としてかなり難しいです。
では、悩みに対して自分自身がコントロールできることはないかと、あらためて考え直してみたいと思います。
 
まずお金に対する不安は、収入をアップするしか方法はないのか?
・毎月の生活費を見直して、コストダウンしてみる。
・コストダウンできたお金を、書籍で学んだ株式や投資信託で実際に運用してみる。
・自分の時間を使い、副業することはできないか?時間の使い方を変えてみる。
・仕事のパフォーマンスを高めて、会社の評価をあげて、給与アップできるようにする。
・長く元気に働けるように、体調を整えるようにする。
 
今までは、ただ単に、お金に対する不安を取り除くためには、「所得をあげる」ことだけしか浮かびませんでした。
しかし、お金に対して、「自分自身がコントロールできることはないか」とあらためて考え直してみると、たくさんアイディアが浮かんできました。少しずつお金に対しても、コントロールできそうな気がして、「不安」を取り除くことができるんじゃないかと思えるようになれました。
そして、過去を振り切り、「今」に切り替える言葉がいくつか本書に紹介されています。そのなかで私の心に響いた言葉が「それはそれとして、」です。悩みや不安があると、つい考え込んでしまい、思考が堂々巡りしてしまいます。そんなときに「それはそれとして」と「今」できることに目をむけていきたいと思います。
 
さいごに、漠然と大きな悩みを抱えていたようでも、少しずつ紐解いていくと、意外とできることもたくさんあるんじゃないかと思えるようになれました。まずは、「自分ができる範囲で無理なく始めていこう!」と思います。今回の一冊は、樺沢紫苑先生が語りかけるように悩みを一緒に解消していく一冊になっています。悩みをうまく解消できなくて、困っている方に是非読んでもらいたいです。