「聴き方・話し方」のコツを読んで #水島広子

コミュニケーションをする上で大事な事。それは、「人格」と「人格」触れ合いであることを理解する事を理解することではないかと思いました。世の中には、たくさんの人がいます。自分と似たような考えをする人もいれば、まるっきり違う考えをする人もいます。そんないろいろな考え方が混じり合う事により、新しいアイディアも生まれてくるのではないでしょうか?

一人一人の「個性」を生かしていく上で、どんなコミュニケーションを図っていくかについてみていきます。

まず、コミュニケーションが高い人と聞いて、どのような人をイメージしますか?
コミュニケーションが高いと思われがちな人として、会話の中心に入り、会話を盛り上げてくれる人をイメージがありませんか?私は、本書を読むまではそのようなイメージを持っていた事があります。

しかし、コミュニケーションには、直接言葉にして伝える「言語的コミュニケーション」と態度や表情、行動などによる「非言語的コミュニケーション」があります。コミュニケーションの目的を考えると、相手に伝える事が目的になります。相手に伝える事が目的であるならば、会話を盛り上げてくれる人だけが、コミュニケーション力が高い人とは、限らない事が理解できるかと思います。

自分らしく相手に寄り添ったコミュニケーションを心がける事が、コミュニケーション力が高いのではないでしょうか。

また、コミュニケーションには、話すだけではなく、聞くこと。場面ごとに使え分けたりと、いろいろな役割やシュチュエーションがあります。

今回は、「聴き方・話し方」のコツを読み、どのようなコミュニケーションを心がけたら良いか、役割ごとに分けて紹介していきます。

・「話す力」について

人と話す上で大切なのは、相手に伝えることです。伝えるものがない時には、無理に話さなくても良いということです。話す力が欲しいと思っている人の中には、沈黙を恐れてしまう人も多いようです。沈黙を恐れるあまり喋りすぎてしまい、相手に「うるさい人」と思われてしまう事もあります。そこで、沈黙を恐れる事なく、リラックスを楽しむ時間と捉えると、相手と「心地よい時間を共有する事」ができると思います。

・コミュニケーションにおいて、苦手な事がある時には、事前に相手に伝えてしまう。

例えば

緊張してうまく話せない → 私は、緊張してうまく話せない時があります。

と事前に伝えておく事で、相手にこちらの状況を理解しやすくしておきます。

事前に伝えておく事で、うまく話せないとしても、「緊張しているんだな」と理解してもらえ、相手にストレスを与える事なく、コミュニケーションを図る事ができるようになれます。

・伝えにくいことを伝える時。

お互いの領域を意識する。これは、主語を「私に」置き換えることです。

例えば

相手にゴミ出しをお願いする

ゴミ出しをしてくれない? → 今、私は、手が離せなくて困っている。ゴミ出しをしてくれると助かるんだけど、お願いできないかな?

相手にこちらの状況を伝えることで、相手にお願いする事ができるようになります。

言い出しにくい事がある場合などは、主語を「私」に置き換え、相手の領域を侵害しないように伝えるのが良いみたいです。トラブルなるのは、相手の領域を侵害しようとすると、相手が攻撃されていると感じるために起きてしまうからです。このように伝え方を変える事で、協力してもらえやすくもなります。

・「聴く力」について

聴く力で大切なこと。それは、「安全の提供」です。相手からみると、話すことは自己開示だからです。自分についてさらけだすと言うことは、傷つくリスクもあるからです。

そこで、ありのままを受け入れる事が大切です。人の話を聞いているようで、頭の中では、他のことを考えたり、雑念が浮かんでいることが多いようです。よって、相手の話を聞いているようで、聞いていないことが多いようです。話を聞いている時に、自分の思考が浮かびそうになったら、自分の思考を「一旦脇に置いておく。」こうすることで、相手の話を聞いていると言うより、相手を聞いている感覚になるようです。

相手を聴くイメージが持てると、人から相談を持ちかけられた時にも、役立てることができます。人は相談しているうちに、頭の中が整理され、自分で答えを見つける事もできるからです。

・「自然なコミュニケーション」をする上で

自然なコミュニケーションをする上で大切なのは、自分自身がリラックスした状態で会話をできているかと言う事。

・以前は、親友だと思っていたが、しばらくぶりに会うと、会話がうまく弾まなかったり

・たくさんの人が集まる場にいったら、自分だけ一人で周りが気になって「ソワソワ」してしまったなど。

前者の場合、しばらく合わない内に、お互いが違った体験や経験をし、価値観が変わってしまったかもしれません。後者の場合には、楽しく話す人を見て、うまく溶け込めていないと見られていないか、コミュニケーション能力が低いと見られていないか。どちらも、自分の状況ではなく、相手や周りの状況に目がいってしまっています。自然なコミュニケーションを行う上で、周りの状況ではなく、自分がどうすれば心地よく過ごせるかを考えることが大切になります。

また世の中には、先を読むのが得意な人、苦手な人がいます。先を読むということは、社会経験を積んだから習得できるものとは限らないようです。どんなに経験を積んでも、苦手な人には大変なのです。自分にも苦手なことがあるように、相手にも苦手なことがあることを理解する。

このように相手の状況や周りを理解することが、自然なコミュニケーションを図るには大切ですね。

・ストレスフルなコミュニケーションを上手にこなすコツ

ストレスを感じる場面においては、お互いの領域を意識することが大切になります。ストレスがかかるコミュニケーションの場面とは、お互いに意見が違うときだと思います。そんな時に、お互いの領域を意識することで、うまく解消されやすくなると思います。

相手から、自分の意見を否定された時には、自分の領域を守る意味で、

「そう思うんだ。」

「考えてみるね。」

などということで、相手に評価を与えることがなく、さらなる反撃を受けることがなくなります。このような考え方を、のれんに腕押しといいます。(相手が攻撃してきても、ふわりとかわしているようなイメージがあるため)つい、意見が違う時にも、攻撃を受けていると感じる事も少なくなれそうです。

・集団を相手にしたコミュニケーションのコツ

集団とは、いろいろな個性を持った人の集まりです。コミュニケーションは、「個人」でも「集団」においても、領域を意識する事で、うまくやりとりができるようになれると思います。
つい集団集まりと考えると、いろいろな人がいて緊張しやすくなるかもしれません。しかし、いろいろな個性の集まりと捉えると、自分と似たような個性を持つ人もいます。似たような人がいるかもしれないと思うことで、緊張も楽になれるような気がします。

まとめ

良いコミュニケーションを図る上で、まず領域を意識し、一人ひとりの個性を理解することが大切だと感じました。お互いに個性を尊重し合えれば、たくさんの人と楽しいコミュニケーションを図れることができるようになれるのではないでしょうか。