「この世の中を動かす暗黙のルールを読んで」

タイトルにもあるように「この世の中に暗黙のルールがある?」「ルールってなんだろう」そんな思いから、この本を手に取ってみました。

 

著者の岡田 尊司さんは、精神科医、作家。大学で研究に従事するとともに、京都医療少年院京都府立洛南病院などで困難な課題を抱えた若者と向き合う活動をされている方です。

 

今回は、岡田さんが書かれたこの世を動かす暗黙のルールを読んだ気付きを書いていきたいと思います。

 

この本は、ある少年が生きづらさを感じ、人生を諦めようとする。しかし、奇跡的に一命を取り戻し、病院で出会った先生と呼ばれている老人と出会い、人生のルールを学びながら人生を再スタートしていく物語です。

 

まずはじめに

 

人間は弱ったときには、自分のつらさしか見えなくなるもの。激痛に襲われた人間が痛みのことしか考えられなくなるのと同じ。困ったときは、助けを求めてもいいってことじゃ。

 

この一文を見つけたとき、私自身もメンタルが落ち込んだ時期のことを思い出しました。

 

「なぜ自分が?」ひたすら自分だけのことしか考えられないときがありました。人にもうまく相談できず、自分一人で抱え込んでいました。一人でかかえれば抱えるほど、辛く苦しく身動きも取れなくなっていました。まさに、自分のことしか考えられなくなっていました。対人関係で疲れていたことが原因でした。

 

ではこんなときにどうしたらよいか?

 

「人は関心を共有するものを仲間だと認める」

 

これは、人には誰にも自分を認めてもらいたいという願望があります。自分のことを分かってくれた人のことを大切にするという心理のようなものです。

 

例えば一見すると、相手が悪く見えることもあると思います。しかし、相手が悪いと捉えるのではなく、なぜその行動をとるのか行動に着目する。すると、行動する原因が見えてくることもあります。まずは、批判しないで気持ちに寄り添うことが大切ということです。

 

老人の言葉を引用すると

 

どんなひどいことにも、必ずよいところがあるものじゃ。よいところを見つけられる名人になってほしい。

 

また

 

見捨てられたものほど、認められたがっている。

 

この言葉を見つけ、

 

私は今までなんと視野が狭い人間なのかと反省しました。

 

「一生懸命頑張っているのに批判されると、なぜ?」

 

と考えてしまうクセがあるからです。しかし、これでは自分の面でしか物事を捉えれれていません。相手の立場になって考える視点がないのです。

 

相手とうまく心を通わすことにつなげることはできません。

 

まずは、相手の立場に立てるようにしていきたいです。

 

次に、

 

自分が求めているものを、はっきりさせないと、求めているものは手に入らない。

 

自分が求めているものが曖昧だと、みんなが混乱する。

 

自分の求めているものを、はっきりさせることが、結局、みんなの幸せにつながる、ということにもなる。

 

人生に遠慮など無用なんじゃ