「9マス」で悩まず書ける文章術を読んで

「読書をした感想を書きたい」「インターネットを使って、うまく自分を表現していきたい」。しかし、キーボードを前にすると、手が止まってしまいます。
そこで、今回は、山口拓朗さんが書かれた「9マス」で悩まず書ける文章術を読むことにしました。著者の山口さんは、伝える力[書く話す]研究所所長。出版社に勤務された後に、独立された方です。

本書を読み終え、文章を書く上で役立ちそうに思ったことを、2つ紹介します。

まずひとつ目は、9マス情報キャッチ法です。紹介したいテーマについて、事前に、9マスを使い紙に書き出していきます。人間の脳には、「その人が意識した情報を取り込む」という仕組みがあります。この仕組みを活用することで、自分が知りたい情報を効率よく集めることができるようになります。本の紹介をするときも、誰に伝えたいかターゲットを決め、役に立ちそうなことや自分の感想を書いていくことで、より伝わる文章を作ることができるようになるようです。
9マス情報キャッチ法を知るまでは、本の感想を書くときは、まず自分が気になった箇所にラインマーカーで線を引いたり、付箋を貼ります。本を読み終え、いざ感想を書く段階で、付箋やラインマーカーで気になった箇所を見返します。見返しながら、気になった箇所をまとめていただけでした。感想を読み返してみても、自分の思いが書かれておらず、「本のあらすじを書いている」ような文章ばかりでした。これからは9マス情報キャッチ法を活用し、アンテナを張りながら、自分の思いもうまく盛り込んでいき伝わる文章を作っていきたいです。

ふたつ目は、テンプレートを活用する事です。テンプレートを活用する事で、文章をまとめやすくなり、伝わりやすい文章を作ることが出来ます。テンプレートを理解するまでは、文章をその場で考え、構成をうまく意識できていなかったと思います。全体を考えていなかったので、「何を伝えたいのか」をうまく書くことが出来ませんでした。これからは、まず9マス情報キャッチ法で拾い上げた情報を、テンプレートに流していき文章を作成していきたいです。

最後に、文章を書くことに苦手意識を持っていた私でも、「文章を書いてみたい」気持ちが高まりました。それは、伝わる文章を書けるようになることで、人の役にもたてることがができるのではないかと感じたからです。今の社会は、インターネットを通して、たくさんの人に文章を届けることができる時代だからです。まだまだ自分の思いを伝えるので精一杯ですが、誰かの役にたてる文章を書けるよう練習を重ねていきたいです。